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2021.03.25

アスベスト

アスベストってなに?

前回アスベスト関する大気汚染防止法のことでお話しさせていただきましたが、今回はそもそもアスベストてなに?
て方に少しだけ説明させて下さい。

アスベストは石綿とも言い、繊維状の天然の鉱物です。耐熱性や耐火性に優れ、丈夫で値段も安いことから、様々な建築材料のほか、ブレーキや防火服までかつては3千種類もの用途で使われたとされます。
昔は凄く重宝されていたのです 汗
ところが、繊維の直径が髪の毛の千分の1以下と目に見えないほど細く、空気中に浮遊したものを気がつかないうちに吸い込んでしまい、それが肺の奥まで入り込んで組織を傷つけることで深刻な病気を起こしてしまうのです。
アスベストの使用は2006年にようやく全面禁止されましたが、それまでに1千万トンも輸入されていました。吸い込んだ人が肺がんや中皮腫になるまでに数十年かかるため、まだこれから大勢の命が失われると見られ、中皮腫で亡くなる人は累計で10万人に上る可能性があるとする推計もあります。1970年代には既にアスベストの危険性は明らかだったとされ、国際的に規制の動きもありましたが、日本は規制が遅れたためその後も多くの人がアスベストにさらされ被害の拡大につながっています。

良かれと使われていたものが今では人を死に追いやる脅威・・怖い話ですよね。

そんな中、私たちは日々アスベストと戦っています。皆様の健康に被害がでないように行政と連携を取りながら取り組んでいきたいと思います。